こんにちは、ゆるカピです。
こんなことに悩んでいませんか?
製図試験勉強ってどんなことを勉強をしたらいいの?
今回は製図試験にどんなスキルが必要なのかを解説します。
製図試験は暗記ではなく個人のスキルが求められます。
必要なスキルが見えてくると、どんな勉強をしたらいいのかが見えてきます。
ぜひ勉強の参考にしてみてください。
製図試験に必要な4つのスキル
製図試験に必要なスキルは大きくまとめて4つあります。
- エスキススキル
- 作図スキル
- 簡潔にまとめられる文章スキル
- 付加価値を生むコメントスキル
順を追って解説していきます。
エスキススキルを使って作図の土台を作る
エスキスという単語に聴き慣れない人もいるかもしれません。
はっきり言って、キザっぽく外来語を使っているに過ぎませんのでご安心ください。
どんなことをするのかというと、作図する前の原案を描くという作業をします。
いわゆるデッサンのラフスケッチや映画の絵コンテみたいなものです。
これを行わずにいきなり作図しようと思っても、思うように作図はできません。
当然、時間が足りなくて試験終了となってしまいます。
逆に、エスキスがしっかりできていれば、手を休めることなくスムーズに作図することができます。
また、一度作ったエスキス図面があれば、何度でも作図の再現をすることができます。
よく、製図試験講座の講師がエスキスは大事と口をそろえて言うのはこういうことです。
エスキススキルをしっかり身につけているかが試験結果を大きく左右させると言っても過言ではありません。
作図スキルを使って短時間で描き上げる
製図の試験時間は6時間30分です。
作図をしたことがない人にとっては、長いのか短いのかよくわからないと思います。
一般的に、エスキスに2時間、作図に3時間、計画の要点に1時間、残り30分を図面の確認作業や調整しろにすることを1つの目安にします。
つまり、実質作図できる時間は3時間もありません。
なかには2時間くらいで描き上げる作図の天才みたいな人もいますが、大半の人は作図の勉強をして2時間30分〜3時間あたりで落ち着きます。
最初のうちは半日くらいかけて作図するレベルからスタートすることになります。
作図スキルを身につけて作図スピードを上げていくと合格が見えてきます。
簡潔にまとめられる文章スキルを身につける
製図の試験なのに文章スキルが必要なのはどうして?
こんな疑問が聞こえてきそうですが、実はめちゃくちゃ大事です。
なぜ必要なのかというと、計画の要点で文章でプレゼンテーションをしないといけないからです。
製図試験の勉強をする前までは私も文章スキルなんて考えていませんでした。
試験勉強をしている人でここが疎かになっている人も少なくないと思います。
でも、ここができていないとぶっちゃけ落ちます。
製図の採点者に設計意図が伝わらなければ設計者として失格だからです。
設計者の自己満足でしかない建築物を施主側(=採点者側)は求めていません。
設計者として考えていることを正しく理解してもらう文章を書くということが大切です。
計画の要点は、ここ数年の間にできました。
設計実務をしていると、建築物の設計以上に施主への説明資料を作成したり、プレゼンテーションをする機会が多いことに気づきます。
計画の要点が追加されたのも時代の変化を反映したものといえます。
「短く、わかりやすい文章」を心がけましょう。
補足コメントで付加価値をつける
コメントスキルについては、他の3つに比べると優先度は高くありません。
製図試験で補足コメントを描かずに合格できた人も少なくないと思います。
私自身も2つくらいしか書く余裕がなかったのでそこまで重要ではないともいえます。
同水準のクオリティの2人の受験生の図面があった時に、補足コメントがついているのとついていないのとであれば、コメントがついているほうを選ぶというレベルのものかもしれません。
しかし、設計実務をしている私の感覚からすれば、今後重要性を増していくと考えています。
理由は以下のとおりです。
- 建築業界が成熟期にあり、設計の付加価値が求められている
- 製図試験で質が重視されるようになってきている
補足コメントは、施主側(=採点者側)にこの人に頼めばきめ細かな対応をしてくれて気が利くなあ、と思ってもらうためのものです。
こう書くと、施主との間で継続的に設計の仕事をしていくために必須のスキルだとわかってもらえると思います。
施主側の要望に真摯に向き合いながら、先回りに配慮した設計をする。
これを実現していくための第一歩としてコメントスキルを身につけましょう。
まとめ
今回は製図試験に必要なスキル4つをご紹介しました。
- エスキススキルを使って作図の土台を作る
- 作図スキルを使って短時間で描き上げる
- 簡潔にまとめられる文章スキルを身につける
- 補足コメントで付加価値をつける
いきなりすべてできるようにするのは難しいので、1つ目2つ目を最優先に少しずつ上達できるようにこなしていくことをおすすめします。
コメント