こんにちは、ゆるカピです。
いよいよ製図道具のご紹介もこの3パート目で終了となります。まだ読んでいないよという人はこちらの記事も合わせて読んでみてください。
今回は前回までの2回分とは違って、好みがわかれそうかなと思われるものを中心にピックアップしてみました。なので、これを使わないと試験に受からないという代物ではありません。
私自身使ってみたけど結局ほとんど使わなかったなというものもあるので、購入するか迷っている人がいたら参考にしてみてください。
お好み製図道具
買ったけど使わなかったもの、意外と便利だったものは以下のとおり。
- 字消し版
- フローティングディスク
- コンパス
- 太めのシャープペン
- ペン立て
- ファイルボックス
- 方眼ノート
- 付箋
字消し版
よく製図道具のおすすめに字消し版を紹介されますが、あまりおすすめしません。私自身、友人から平行定規を借りた時に一緒に借りて何度か使ってみたのですが、いまいち使い勝手がよくないという印象です。
いまいちな理由としては、
- 修正箇所に字消し版の孔を持っていくのが手間
- 形状が薄っぺらいため失くしやすい
ということです。
字消し版は薄いアルミ系の板なので、テンプレートのように修正する位置を透かしで確認することができません。また、マグネットタイプの平行定規であっても、製図用紙の上に置くと磁力が弱いため滑り落ちてしまいます。
以上の理由から私はおすすめしません。
代わりに、スティックタイプ消しゴムで直接修正箇所を消したほうがはるかに時間短縮になります。
フローティングディスク
フローティングディスクは三角定規に貼り付けて浮かせて、三角定規と黒鉛との擦れや消しカスで図面が汚れにくいようにするためのものです。これもよく、おすすめ製図道具セットに含まれていることが多いですが、インキングをしない製図試験としては使わなくても問題ありません。
良いところは、貼っておくと三角定規が若干浮くため掴みやすくなることです。
反対に悪いところは、フローティングディスクと三角定規との隙間にゴミがたまりやすくなって結局図面が汚れてしまうことです。
結局、普段から製図用ブラシで消しカスを払い、作図の課題を終えたらこまめに三角定規をウェットティッシュできれいに拭き取る習慣をつけるようにすれば解決します。
常に製図道具を清潔に保つようにしましょう。
コンパス
近年、什器を配置できない直径○○mの円が入るスペースを描かせる問題が出ています。直近だと、平成28年と29年にそれぞれ10mと12mの円が求められています。
このタイプの問題が出ると通常のテンプレートにある円のサイズでは対応できません。このためコンパスを使おうということなのですが、実際フリーハンドで描いてもまったく問題ありません。
円の中心を方眼マスを頼りに設定し、三角スケールで円の接点を4箇所または8箇所長さを測り、円弧になるようにフリーハンドで線を引くだけです。
始めのうちは歪んだ円になりますが練習すればきれいに描けるようになるよ。
毎年必ず出るわけでもなく、使用箇所も1箇所のみです。手元にコンパスを持っていないのであれば特に新調する必要はありません。
太めのシャープペン
エスキスをしている時に巨匠っぽくお洒落に描きたいという気持ちだけで1.3mmのシャープペンを購入しましたが、結局あまり使いませんでした。
太めのシャープペンを使うとエスキスのほか、樹木の陰影をつけるのがラクになります。陰影がつくとパッと見の見栄えはよくなりますが、そこに時間を割いて肝心の課題文の条件を守っていなかったら一発不合格になってしまいます。
時間に余裕があれば、まず課題文の見落としがないか確認しておきましょう。
陰影はつけなくても試験には問題ないよ。陰影を頑張るよりも図面に書き込む補足コメントを頑張ろう。
私自身は使っていませんが、学科試験のマークシートへの記入には重宝すると思います。学科試験用として使ってみるのはいかがでしょうか。
ペン立て
シャープペンやマーカー、三角スケールなどの出し入れに重宝します。平行定規にもペンを置いておく溝のスペースがありますが、取り出しやすさはペン立てに軍配が上がります。
ペン立てといっても、100均や空いている底が深めのお菓子の缶で大丈夫です。私の周りでは普段の仕事で使っている人もちらほらいます。
難点はカバンに入れた時にペンがバラバラになってしまうことです。私自身、製図道具が増えてきて荷物がたくさん入るリュックサックに切り替えた時にうまく収納できなくて困った経験がありました。
ちょうどいい商品はないかと調べた結果行き着いたのが、コクヨの立てられるペンケースでした。非常に使い勝手がよくて試験に合格した今でも重宝しています。同じように困っていたら購入をおすすめします。
ファイルボックス
使用目的は基本的にはペン立てと同じです。大きめの製図道具の出し入れがしやすくなります。大きめの三角定規や製図用ブラシ、ドラフティングテープなどを入れておくと良いでしょう。
100均のL型、半割タイプはお好みで。
組み立てるタイプのものは底のかみ合わせが悪く安定性がよくないので製図用のファイルボックスとしてはおすすめできません。
方眼ノート
資格学校に通っていると、テキストや製図課題の資料が充実していきます。製図の勉強をしていると、普段の課題をこなすことで精一杯でなかなか頭の整理をすることができません。
放っておいたら、製図課題の出題意図や自分がこの課題のどこでつまづいてうまくいかなかったのかがあやふやなまま本試験を迎えてしまうことになります。
そこで、方眼ノートにこれまで取り組んできた製図課題のことをまとめ直し、本試験の戦略ノートとして活用することをおすすめします。
方眼ノートそのものは100均のほかこちらから購入できます。
付箋
付箋はふとエスキスのアイデアが浮かんだ時のメモとして使っていました。
このパターンならうまく納められるんじゃないかと浮かんだ時にさらっとエスキスできるように常に付箋を忍ばせておくと便利です。
付箋であれば掻き終わった後に方眼ノートに貼り付けたり、机の上にたくさん貼って見比べたり、といった使い方ができます。
方眼ノートできちんとまとめる時間がないという人も、付箋メモであればちょっとした頭の整理になるはずです。
まとめ
製図道具は実際触って使ってみないとわからないことは少なくありません。私自身も使いながら試行錯誤の連続でした。
今回ご紹介しようと思ったのは、製図道具の優先順位をつけてなるべく無駄なく試験勉強に集中できたらよかったなという後悔があったからです。
製図道具選びで結構無駄な買い物しちゃったからね〜。
賢く買い物をして効率よく試験に合格しましょう。
それでは、良き建築ライフを!
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